「待ってお願いします」
「確認してお願いします」
「もう一度説明してお願いします」
これらの表現は、文法的に不適切な日本語です。お願いします=Please と解釈して、Please wait > 「待ってお願いします」と訳した結果の誤りだと思います。
正しい依頼の表現には、「場」により様々な言い方があります。
| 表現 | 例文 | ふさわしいシチュエーション |
| 「待ってもらえますか」 | 「すみません、少し待ってもらえますか。すぐに戻ります」 | 社内で、同僚に対して。例えば、持っていくべき資料を忘れたので、取りに戻りたいときなど |
| 「お待ちください」 | 「こちらでお待ちください」 | クリニックで患者さんに対して |
| 「お待ちいただけますか」 | 「〇〇は、ただ今まいります。少し、お待ちいただけますか」 | 来客を応接室に案内したとき |
| 「お待ちくださいますようお願いいたします」 | 「審査には1週間ほど要します。しばらくお待ちくださいますようお願いいたします」 | 申し込みに対する返答 |
| 「お待ちいただけますでしょうか」 | 「大変申し訳ございません。今週末までお待ちいただけますでしょうか」 | お得意様に対して |
文法的に不適切な以下の表現を状況に即した言い方に直しましょう!
A:先輩に対して、「もう一度、説明してお願いします」
B:上司に対して、「来週月曜日、休ませてお願いします」
C:イベント司会者が来賓(らいひん)の来場の際に、「大きな拍手してお願いします」
D:お得意様に対してメールの中で、「会食は、来週火曜日の18時でよろしいですか。確認してお願いいたします」
E:お得意様に対してメールの中で、「確認してもらって、今月末までに返事してお願いします」
以下のように表現すると、自然な適切な日本語になります。
A:「すみません、この点についてもう一度説明していただけますか/説明お願いできますか」
B:「来週月曜日、お休みをいただけますでしょうか/休暇をいただけますでしょうか」
この後、理由を説明します。
C:「大きな拍手でお迎えください」
D:「会食でございますが、〇〇日(火曜日)18時からいかがでしょうか」
E:「ご確認のうえ、今月末までにご回答(返答)いただけますでしょうか」
サプライヤー等のお取引先に対しては、「ご確認のうえ、今月末までにご回答ください/ご返答のほどお願いします」ぐらいの丁寧さで十分でしょう。
では、「お願いします」は、どのようなときによく使われるでしょう。

たとえば、口頭では:
- 「こちらに、サインお願いします」
- 「運転手さん、銀座4丁目交差点までお願いします」
- 「そこを何とか、お願いできませんか」
- 「チャンさん、議事録お願いできますか」
メール文では:
- ご確認のほどお願いいたします。
- 今後ともよろしくお願いいたします。
- ご検討くださいますようお願い申し上げます。
最後にもう一度、「動作を表すことば+て+お願いします」は、不適切な日本語表現です。
